6.9.09

肖像画を見比べてみて

 今日は先日下書きを済ませた鹿之介に色付けしておりますが…ひょんなところでとまってしまいました。槍の色。槍ってそもそもどうなっているんだろうということで写真資料を探す羽目に。これは完成はあさってかもしれません…
 で、それで見ていた雑誌の1つに、竹中家所蔵の竹中半兵衛像(以前こちらでokamelと一緒に写っていた垂井駅のものとは違います)を見ました。カラーで掲載されているので、結構はっきり見ることができます。何時頃描かれたものかはわかりませんが、よくよく見ると右頬の黒ずみ、あれは鬢なのか、年を経たことによる何なのか…同じような感じになっているのがあご周り。それらをもし後者と考えた場合、やはり半兵衛はひげは蓄えていなかった可能性が高いということに。聞くところではひげは当時は男性のシンボルのようなもので、秀吉のひげは付け髭だという説もあるようで(もっとも秀吉の場合、体が小さいのを気にして、肖像画を描くときはとにかく体をでかくしろといったとも聞いていますし、いろいろ「つくった」部分は多そうです)、それを考えるとひげのなかった半兵衛の容貌が「婦女の如し」といわれてもまあわかるかなと。ただそれを言うと明智光秀もそういうことになってしまう…。それから次に顔の輪郭を見てみたら、竹中家所蔵の肖像画の半兵衛は若いうちに亡くなったということもあってかなり顔立ちがすっきりしているんですよね。それいくと、駅のもの-これは禅幢寺所蔵のものが描かれているわけですが、なぜというところが…もっともこれに関しては最近本山氏(竹中・黒田両家の血を引く人で主に黒田家関係の本を書いている)が気になることを書いております。それはさておき、この輪郭が実際の姿と同じとすれば、okamel的には信長よりよほどいい形をしているような気がします。となると、そういった点ではやはり「美男子」だったといえるかな(そしてokamelのイラストも誇張ではないな(爆))と思う次第。
 そしてもう一点気づいたのが、この肖像画で半兵衛、左手に数珠を持っているようなんですね。同じ雑誌をざっと見た中では、ほかに持っているのは上杉謙信に筒井順慶、蜂須賀家政くらいなのですが、この3人の肖像画はどれも僧形(謙信の姿は僧形といえるのかどうか、okamelは謙信には詳しくないのでよくわかりません)なんです。それと比べると半兵衛はごく普通の着物姿で数珠を持っている…このあたりもすごく意味深なような気がします。

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