昨日はマフラーの洗濯を強行したのですが、早く乾かなくてもいいということで雨がやんである程度したときに内干しから外干しに変えたら、いつの間にか霧雨程度の雨が降った様子で、いくらか乾いていたものがしっとり。また雨雲レーダーにしてやられた感があります。
前回、いわゆる中国思想専門家による名言集はお勧めできないと書きました。一概に中国思想といっても、それこそ『諸子百家』という言葉もあるくらい思想にはいろいろあるのでどういったら良いのかわからないのですが、要は儒教儒学専門家のものはお勧めできないということです。これは自分がその思想が好きでないからというのではなくて、行動規範論に重きをおいた選択が多い傾向がある気がするからです。それも時によりけりで無駄では当然ないのですが、いわゆる戦略的な方面から知識を得たいという場合はどうかという話なわけです。なら手っ取り早く兵法書を読めばいいではないかという話ですが、これがまたそういうわけでもない。このあたりは守屋洋さんの『中国古典の人間学』の『史記』の冒頭部分でも書かれています。前回呂蒙と孫権の話を書きましたが、実は元ネタはこの箇所でして、自分も常々思っていたことなのですごくうれしかった記憶があります。ちなみにこの『中国古典の人間学』は宮城谷さんの名臣列伝や言行録と並んで自分のお気に入りの一冊で、この本から今のようにあちらこちらの本を読むようになったといっても過言ではないです。今だと電子書籍でも手に入るようです。守屋さんの本はともすればビジネス論に流れていって「そう飛ぶか」ということもなくはないのですが、読みやすさではいろいろな意味でピカ一のような気がします。それゆえに平易すぎると嫌う人も、レビューを見るといらっしゃるようですが、その場合は自分が読んだ範囲では岩波全書の『漢文入門』がお勧めかも。あくまで『漢文入門』で漢文の読み方について学ぶのが主旨なので本来の使い方(?)とは異なるのですが、引用されている文章がいろいろな書物からになっていて(『説苑』や『呂氏春秋』もここから自分は始まりました)、それぞれの書の解説もあるので、中国古典の入門書としてもかなり使える一冊だと思います。難点は採用されている文章の現代語訳がないこと(註はあります)ですが。あとは大分前に紹介したことのある、小学館から出ている連環画の『中国の故事名言』。これは日本では余り知られていない中国古典を知ることが出来る(別の言い方をすれば、どのような本が中国では読まれているのかがわかる)という点で個人的には有意義な1冊だったといえます。あとはもちろん、画の描きかた。一口に連環画といっても、これほど異なる描き方があるのだなあと驚いた一冊でもあります。
今回は中国古典中心に書きましたが、要はこういった名言集を買う時は、引用書物を出来るだけ調べることが大切ということですかね。立ち読みであれば最低目次や索引で調べられますので、そこから読み、インターネットであればそこのあたりを調べ、書店のサイトで無理なら出版元のサイトで調べるとか。自分が中高生の時はPHPがこのあたりの本をかなり出していたので、文庫で購入しやすかったというのもあり読み漁っていたものですが、今はどうなのでしょうね。以前のように本屋で立ち読みをしない(というより本屋そのものが近辺に本当にほとんどない)ので何とも。本でなくとも良いという方は、ググるとぽろぽろその系統のサイトも出てきますので、調べてみられるといいかもしれません。自分はこれをブックマークしています。ということで、2回連続おかたいお話になりましたが、今回はこの辺で。