明日から12月ということで、今年も最後の月に入るわけですが、個人的には年始からもういろいろあった(というにはまだ早いかもしれませんが)年だなあという。前回の更新からいくと、少し前に尾道市立美術館のケンちゃんの件を知り、それからまもなく自分のPCのファンがおかしくなり、何とか応急処置をして今は使えていますが、そうしたら今度は自分が初めて購入したSSDがどうも参りかけていることが分かり、今よりさらに手に入りにくくなる前にということで(実際2TBのものがあまり見当たらず)、今持っているものより上位ランクのSSDを購入することになりました。そして今、ふとニュース記事を眺めてみたら、田中芳樹さんが昨年倒れていたとのこと。この方、ご自身の本でNHK人形劇三國志での「わが神」の扱いがひどいことに大変憤慨されていて、某有名研究家の「仕方ない」と比べて何とありがたく嬉しいことかといつも感謝しているので、少なくないショックでした。これ以上物理的にも精神的にもわたわたになってほしくないなあと。
一方で読書もイラストもなかなか今年はいい感じで、1月の『江戸パンク!』という本を皮切りに月岡芳年、そしてメルマガを登録している「復刊ドットコム」というサイトから知った伊藤彦造の2人の絵にどっぷりはまって、読んだ本は多くが絵関連になっております。月岡芳年に関しては、いつだったか忘れましたがYouTubeの2ちゃんまとめ動画で、葛飾北斎がすごいという話に始まっていろいろな絵師の話になっていく中で紹介されたのもきっかけの一つになっています。無惨絵で知られている浮世絵師ですが、自分はホラーが苦手なたちもありそちら系の絵はあまりその、という感じで、もっぱら武者絵系の「武者无類」や月をモチーフに描かれた「月百姿」といった方向のものを眺めております。伊藤彦造は、たまりにたまったメルマガを整理していて挿絵の本ということで気になって開いてみて、目に飛び込んできた絵に衝撃を受けて、4000円近い本ながらも購入してしまいました。とにかく自分、人物の絵を見るときにいの一番に見るのが目で、自分が描く時もそこに一番重きを置くのですが、伊藤彦造の絵の目はまさに自分が描きたい(というか恐れ多いことながら似ているような…)目なので、最近は目に困ったらその本を見ています。ただとにかく大きい重いと来ていて、気づいたら腕が筋肉痛です。ちなみに月岡芳年の絵に惚れた要因の1つも目です。
ということで、今回の〆は先日pixivにアップしたイラストの色味違いをアップします。最近pixivとARTStreetの2つのイラストサイトに投稿する関係で、1つのイラストでもいろいろ色味違いを作っているのですが、このイラストに関しては数か月前にARTStreetにアップし、少し手直ししたものを先日お題「夕暮れ」に合わせてpixivにはアップしました。pixivはトーンカーブ調整をしたもので、こちらはホワイトバランス調整をしたものになり、こちらの方が全体的な色味が穏やかな一方で、夕暮れ感がちょっとないというか。ベースになっているのはルパン三世Part1第9話で、ルパンと別れた後夕日に面して横笛を奏でる五右衛門のシーンです。これをテレビで見たのは1回きりですがあまりに衝撃を受けて、少し前からルパンシリーズのDVDコレクションの雑誌が発刊されているのを知った時はためらいなくこの話の入ったものを購入して、それを見ながら描いたものになります。今回は目、目と言っている割に、載せるイラストの目は閉じているという。ではこの辺で。
.png)