9.1.10

発想できぬまま

 この冬は気象庁の予想外の寒さ+大雪になっているそうで、おかげでokamel、何年かぶりに足の指にしもやけができて、いたくてたまりません。昨日の朝当地は零下になっていたようです。
 あれから全くいい図案(?)が発想できず、仕方ないので読書することにしております。岩波文庫からでている『孟子』の全訳で、上下巻のうち上巻は昨年読み終わったので下巻を読んでいるところですが、上巻と下巻の厚みが極端に違うちょっと不思議な孟子です。先に少し『史記』を読んでいたので、孟子のいっている歴史がらみの話が理解しやすく、『史記』をある程度まとめ買いしてよかったなあと思っていますが、この『史記』がなんとも読みにくくて、現在挫折中。現代語訳しか載っていないのでそれしか読みようがないのですが、もろに直訳なのか、文章がカクカクしていて肩がこるというのがひとつ。それと注が全て括弧書きになっているため、本文がやたら途切れて流れがないというか。確かに注をどこにおくかというのは難しいところではあるのですが…横書きの論文だと、本文後に注をまとめて載せる方法のほかに本文下の部分に載せる方法があって、これだとかなり読みやすい(余談ながら、そのためokamelの修論はこちらの方法を取りました)のですが、文庫ということもあってそれは難しいわけで。孟子は漢文、書き下し分に続いて注、その次に和訳(?)となっていまして、自分は書き下しを読んでから(つまり漢文はすっ飛ばします(汗))訳を読み、注は書き下しを読んでいる間に読みますので訳文がすらっと読めるわけですね。これだから書き下し文だけでも省いて欲しくないのですが…
ちなみに今okamelが解読(というほどでもないですが)している文書、書き下したものを別の紙に書いていっているのですが、上に書き下し分、その下に自分なりの注(このくずし字はこれだとか、もしかしたら違うかもとか、この言葉はこういう意味だとか)を書き留めるようにしています。これってもしかすると学習参考書に良くあるパターンかもしれませんが、我ながら確認しやすいなあと(苦笑)。1冊の本でも、構成ひとつでこうも読みやすさがかわるのもなのだなあと実感するこの頃なのであります。

2 件のコメント:

しーな さんのコメント...

しもやけ大丈夫ですか?
昔(東京時代)雪が降ると娘が足の指がしもやけになってしまい・・雪が降ると泣いていました(><)
それにしても、その本・・・そりゃ挫折するでしょう。
読むのが大変ですね。

okamel さんのコメント...

それがまだ痛むんです(泣)。今また寒くなっているので(西日本は低気圧の影響で、特に日本海側は大雪になるそうです)注意しておかないと…。
okamel『史記』と似ているものでいうと、『十八史略』は徳間書店から出ているのを読みましたが、漢文、書き下し文、訳全てありました。なので、恐らくシリーズものとして同じようにでている『史記』も読みやすかったろうかと思いますが、残念ながら全訳でないので、筑摩のほうを選んだのですが…。同じ出版社から出ている『春秋左氏伝』は大学で評判の良かった先生が訳されていてしかも読みやすいという評判なので、興味あるのですが、ことさらに中国の古代史を知ろうとも思わないし(苦笑)…。昔は岩波がいろいろ出していたみたいなんですが、最近は『孫子』や『論語』といった需要の多いものしか出版していないようで…残念です。